小型高輝度光子ビーム源開発プロジェクトとは

技術の向こう側に見える人類の未来

これらの技術の融合によって、軟X線から硬X線というX線の領域を網羅した「小型高輝度光子ビーム発生装置」が現実のものとなります。この結果として、様々なジャンルにおいての応用が可能となり、劇的な進歩が見込まれるのです。

生命科学研究、ナノ構造解析、創薬医療診断、マイクロリソグラフィなどの人々の健康に深く関連する医療から、日常生活に流通される工核種産業機関まで、人々の生活に大きなプラス効果を生み出していきます。

また、「小型高輝度光子ビーム発生装置」開発の他にも、中性子等の大強度2次ビーム発生のための陽子加速器や、次世代の放射光源、次世代の高エネルギー加速器等のジャンルでも活躍し、素粒子・原子核・物質を始めとする各研究にも寄与する可能性を大いに秘めています。

なお、本プロジェクトの超伝導高周波空洞は、KEKが誇る9連式L-band(1.3GHz)超伝導加速空洞の技術を基盤にして設計開発されるものです。世界最先端と言える超伝導空洞技術を礎として、KEKは、社会への幅広い技術還元を目指しています。