基盤開発

ビーム衝突技術

KEK小型電子加速器において、レーザーパルス蓄積装置に蓄積したレーザーパルスと100バンチのマルチバンチ電子ビームとの衝突によるX線生成実験を行い、これらの衝突技術の開発、蓄積を行っている。この実験では、ビームサイズ、パルス長がそれぞれ30um、10psのレーザーパルスと70um、20psの電子ビームとの衝突を行い、衝突タイミングを1psの精度で、また衝突位置を数umの精度で合わせることでX線の生成に成功し、基本的な衝突技術は確立されている。
衝突タイミングはビームとの同期信号の位相を調整することで合わせている。また、衝突位置はレーザーパルスの位置をムーバー架台を動かすことで合わせる。衝突点でビームプロファイルで互いの位置をラフに合わせた後、X線信号が最大になるよう微調整する。
今後、今までの2枚ミラー共振器から4枚ミラー共振器に変えてX線生成実験を行い、この共振器での衝突技術の蓄積を行う予定である。

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