小型高輝度光子ビーム発生装置の波及効果とは

輝ける健康ライフへと導くパルスの光

小型高輝度光子ビーム発生装置を開発するうえで、まず必要と言えるのが電子ビームの発生源となる光です。その光は、性質を揃えた高品質さと同時に、高輝度でなければいけません。

本プロジェクトが提唱する超伝導の特性を活かした小型高輝度光子ビーム発生装置では、連続運転によって繰り返される光パルスを発信。この光パルスが、まるでストロボ写真のように、物質や生体の反応を捉え、「見る」ことを可能にします。そのため、発生源の光には、文字通り「高い輝きの度合い」に優れた高輝度さが要求されるのです。

これまで見えなかったものが、飛躍的に「見える」ようになることで、様々なジャンルへの期待が見込まれまれます。理解しやすい事項を紹介するならば、X線による医療診断です。取得できる画像の質が画期的なまでに向上するため、今まで捉えきれなかったほんの小さな原因も察知可能となり、病気の発見率は大幅に向上します。また、被験者の放射能被爆量は逆に大変少なくなりますから、利用者の不安も含め、健康リスクを最小限に抑えられるのです。

溶液中の化学反応 タンパク質の機能